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2011年11月24日 (木)

いつまで許されるのか

この記事を書くことはしばらく躊躇しながら考えていました。

実を言うと、今は思考が止まった状態。

あつやに「悪いこと」ってどうやってわかってもらえたらいいんだろう・・・と先が見えません。

「悪いこと」っていうのはわかっているみたい。

でも、それは「怒られるから」であって、「悪いことだからしてはいけないこと」にはならないようで・・・。

なかなか手ごわく、大きな爆弾を抱えているような気持ちになっています。

読むと不安が残るだけかも知れません。

長文ですが、興味を持たれた方はお読みください。

     ;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+

先週、あつやと2人でUSJに行った事はブログでも紹介させていただきました。

とっても楽しい思い出でした。

あつやも、「楽しいわ~、来てよかったわ~」「連れてきてくれてありがとう」 って言ってくれました。

USJから三日目に学校からの連絡帳を開いたとき、先生のコメント欄に不自然に紙を張ってセロテープで固めてあるのを見つけました。

明らかにおかしい。

「何これ?」 ってあつやに聞いてみると、 「先生が間違えてん」 って。

先生が間違えたからといってこんな風に隠すことなんてありえないので、何かあると思い剥がしてみると、先生のコメントが。

「USJのお土産を持ってきていました・・・・・」 というくだりが読めました。

「あつや、お土産って? お土産なんて買ってないよね? 何を持っていったの?」

「・・・・・何をって?・・・・・シール・・・」

「USJでもらった顔に貼るシール?あれはあつやが使ったものだし、お土産になんかならないやん?」

「・・・・・」

「で、お土産って誰かにあげたん?」

「・・・うん」

「誰に?」

「Mさん・・・」 ←聞いたことない名前

「シールだけ?」

「・・・・・」

明らかに態度がおかしいので、すぐに担任の先生の携帯に電話して確かめました。

「先生、連絡帳の先生のコメント欄に白い紙が貼ってあって剥がしたら『USJのお土産を持ってきてました』って書いてありましたが・・・何を持って行ってたんですか?」

「え?キーホルダーでしたけど・・・?確か・・・なんのキャラクターかな」

「もしかして、エルモだったんでは?」

「ああ、そうです、あれ、エルモです」

「そうですか・・・。あの、お土産なんて買っていないんです。キーホルダーなんて買ってないんです。」

「えー?」 ← ものすごく驚いた様子でした。 

「エルモのお土産コーナーで、私がレジに並んでいる間だけあつやと離れてたんです。きっとそのときです・・・。」

「そうなんですか・・・。いや、袋に入ってないからおかしいと思ったんですが・・・。」

「もしかしたら、Mさんという名前が出てきたのでその子にあげたのかもしれません。調べてもらえますか?でも、二つですよね・・・。もう一つはまだわかりませんが・・・。」

「わかりました。明日、あつやくんと話してみます。」

電話を切ったあと、怒りよりショックの方が大きくて。。。。

その買い物をしていたときの状況を思い出していました。

確か、セサミストリートのお店であつやと一緒にいろいろ見ながら回っていたんです。

消しゴムとか鉛筆とか見ているあつやに、

「欲しいのあったら言ってよ、小さいものなら買ってあげるし。お友達に買って行きたいんやったら言ってな」 って話して、

「うん、でもいらんわー」 って答えていたあつや。

お父さんとお兄ちゃんに買うお土産を見つけて、

「お母さん、レジに並んでくるで」  ってあつやに伝えたら、 「わかった、その辺うろうろしてるわ」 と言って一人でブラブラしにいきました。レジには私の前に3人くらい並んでいただけでした。

しばらくして私がレジを終えるころ、ちゃんと戻ってきて 「じゃ、行こうか」 って言ってその店を2人で出て行きました。

その間の出来事・・・。

不覚でした。

買ってあげないなんて一言も言わなかったのに。

あげたいならあげたいって何で言ってくれなかったんだろう?

お土産あげたいお友達がいるなら買ってあげるよ、って伝えていたのに。

楽しい思い出が一変してしまいました。

泣きたい気持ちを抑えながら、あつやにそのお土産をどうしたのか聞きました。

なかなか言わないあつや。

ここは長期戦だと覚悟。

追求しても、追い込んだら余計に言わなくなるのはわかっています。だって、あつやは怒られることが嫌なんですから。

言っても怒られる、言わなくても怒られる。こんな心理状態の中、「誰にあげた?言ってみ?」「・・・うん」 という会話がずっと続きました。

このとき、ちょうどバスケットの練習に行く時間で、6時には出ようと言って用意していたので、「言わないと練習に行かない」と言ってあつやと向き合ってました。

バスケットの練習には出たいはず。(だって京都大会の前だったし)

「言わないとバスケには行けへんで?それでもいいん?」  って聞くと 「いやや・・・」 と言います。でも、なかなか聞きたい答えは言ってくれません。

6時半を過ぎ、練習が始まる時間。 でも家からは30分はかかるので練習参加時間がどんどん過ぎて行きます。

それで観念したのか、小さく 「Aちゃん・・・」 という名前が出てきました。

「Aちゃん?Aちゃんにあげたん?」  「うん・・・・」  「Aちゃんって?何年生?」  「何年生やろ・・?わからん」  「わからんの?  そっか、わかった。 でもな、これはれっきとした泥棒やねんで?あかんことをやったってことわかってる?」  「・・・うん」  「こんなことは絶対にしたらあかんねんで?」  「うん・・・、わかってる。もうせぇへん」

・・・・こんな会話をしてもむなしさを感じてました。

とりあえずバスケットの練習に向かいましたが、運転しながら涙が溢れてきて・・・。

問題行動には少なからずストレスが関係してるのかと思っていたけど、あんな楽しい思いしたときにまで油断しちゃいけなかったのか?

あつやの思いつきの行動が読めない・・・。どんどん手に負えなくなっていくことの不安や自信のなさで落ち込みました。

バスケットに行った先で、たまたま話してたお母さんにこの気持ちを聞いてもらって、障害からくるこんな事態をなかなかわかってもらいにくい気持ちなんかも話したらわかってくれて随分救われましたけど。(早っ!)

スペシャルオリンピックスの仲間ですから、みんなそれぞれ障害を持っているわけで。。。伝わりやすいことが救いでした。

まぁ、私はすぐに立ち直ったわけですが。 問題は解決していません。

結局は、一人目のMさんは養護学校の高等部の女の子、Aちゃんは普段利用しているデイサービスでよく一緒になる中学部の女の子だということがわかりました。

一応、お2人には先生や事業所が事情を話して(問題があったから返して欲しいと伝えたそうですが)キーホルダーを返してもらうことになりました。

物は、学校の先生が郵送するか処分なりするということなので、お任せすることにしました。

学校ではあつやに反省文を書かせると言ってました。

やったことに関しての処分はこれで済んだのかもしれません。

だけど、あつやの中ではもうしちゃいけないって分かってくれたかは正直自信ありません。

冷静に考えてみると、その2人って私の全然知らない子。

もし、あの時に私の知らない子の名前を言われて「渡したい」って言ってたとして、私は「いいよ」って言えてたかな?って思います。そんな発想があったなんて考えもしなかったし。

あつやにしたら、お母さんに言ってあかん、って言われたらあげられない、だったら言わずに持って行こう、そしたらあげることができる♪

そんな単純な思考だったんじゃないかと思います。

そして、後から自分の理屈で理由を埋めようとする。言葉が見つからないと黙秘。都合の悪いことは言わないでおこうとする・・・。

長谷川先生が書いた本の一説に

行動を起こすときの判断が状況にあった適切なものではなく、本人がその場でした「つじつまあわせ」がもとになっている・・・

というのがありますが、まさにその通りだと思って読み返していました。

これが許されないものになったときが今は怖くて仕方がありません。

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コメント

怒りを通り越して、ガッカリ…downなのかなぁ~
あの笑顔の写真があるだけに、ホントdowndownだねweep
語ろう~語ろう、そのうち。


以前にもあったよね~
修学旅行のおみやげあげた話(ちゃんとお金は払ったけど)
それも女の子じゃなかったsign02
う~~ん、お年頃って事はないsign02お母さんには話したくないconfidentみたいな。
『買って』って言えば『誰にあげるの~』て聞かれちゃうし…
でも何とかしてプレゼントしたいし…
で、衝動的に、まさにスイッチ入ってしまった~~ってのが私の想像。
(勝手に人の子の想像して)


あとは~~、自分のお小遣いで買えば問題にならなかったのにねsign01
親の知らない子でも、ちゃんと自分のお金で買ったなら…
話は違ってくるよね。許せるんじゃないsign02

そうかぁ~~あつや君はお小遣い使うの嫌なんだよねcoldsweats02
そのあたりをどうにかするとか…


ごめんね。励ますどころか色々勝手な事書いちゃって

clubみっちいさん

う。さすがだね。
実はこれには続きがあるんだよね。ここまで書き上げた時点で疲れちゃったからまだ書いてないんだけど。
確かに女の子ってところに意味があるみたいです。
これからはそんなあつやの気持ちも考慮しながら対処しなきゃいけないってことよね。

お小遣いね、私も自分で持たせておけば…と考えは浮かびました。
見守りながら自由も与えてあげる。。。か。
それも必要なんでしょうね。

いつまでも子供扱いばかりしてちゃいけないんだね。
ほんと、難しい。(-。-;

でもさ、あのメイクしたままやっちゃってるんだよ。笑っちゃうでしょdash

お久しぶりです。
今回の事、さぞ気が重かっただろうに 記事にして下さってありがとうございます。
人に解る様に文章にするって難しいですよね。
それだけでも結構疲れるのに・・・その時の状況に立ち戻ったりすると、辛い感情も思い出されたりして精神的きつかったでしょう。それなのに、ありがとうございます。
今回は思春期特有(異性が気になっていたり、それを親に気づかれたくなかったり)の気持ちも絡んでいたのかも知れないのですね。みっちぃさんのコメントとhiyoさんのやりとりを読ませて頂いて、納得。


でもhiyoさんと学校の先生の連携って素晴らしいなって、私いつも思って読ませていただいています。
(家庭で子供が、何とかスルーした内緒事も学校やヘルパーさんからの連絡で炙り出されてますよね。)
それはhiyoさんの日頃からの努力なんでしょうね。お人柄も大きなウエイトを占めているんだろうな。

将来、子供が学校に登校するようになった時に、hiyoさんのような態勢を作りたいなと思います。(そんな簡単にできることじゃないんだろうケド)

自分の立場の事ばかりで申し訳ありません。
でも、ホントに記事にしてくれて ありがとheart

clubいちごさん

こんにちは!コメントありがとうね。
まだいちごさんのところはまだお子さんが小さいからまだまだよく分からない話かもしれないんですが。。。最後まで読んでくれてありがとうございます。

この記事を書くにあたっては、簡単に公開できるものじゃないな、という思いもあったんですが、PWSらしい独特な特性が絡んでいるように思えてならなくて、あつやのこと、PWSのことを残しておけるいい機会だからどうやって書こうかというところで随分悩みました。
分かるように文章に・・って、私、言い回しが多いから長文になっちゃうんだよね、いつも。
ほんと、いつも読んでくださっている方々には感謝しています。
happy01sweat01
次の記事で書かせてもらったように、いちごさんの言うように思春期特有の気持ちが絡んでいたようです。
ほんと、いつまでも子供みたいなんだけどね、このアンバランスさにも翻弄されます。


それと、、、いえいえ、そんなに褒めないでくださいsweat01
ただ、私はいつも「あつやにとっていい環境とは?」と追求しているだけなんです。
PWSのあつやというよりも、個人としてのあつやという子の特性というかそういうものは、あつやに関わる人たちには分かってほしいって思っています。
でも、学校にいてる間はそれって結構簡単なんですよ。
だって、向こうもあつやの事を知ろうと耳を傾けてくれますから・・・。
だから学校にいてる間って幸せだなーって思うんです。

やっぱり卒業してからかな、心配なのは。
PWSのお子さんの中でもいろんなタイプがいてるけど、あつやのような性格を持ってると正直・・・爆弾を抱えている気持ちになって怖いです sweat02

脅しているわけじゃないんだけどsweat01

ご無沙汰しています。

自分のほうのブログをほったらかしてコメントですみませんhappy01

うちも小学校高学年の頃に遊びに行った帰りにコンビニでパンを…ってことがありビックリ仰天したことがあります。
過食もないだけになんでパン???なんで楽しかった日に????って謎でした。
それ以来、同じ事はしたことはないけど…
この間もちょっとした事件があって…

ほんと、常に爆弾抱えてる気持ち、同じです。

知人にあつやくんのこの件を話したら、「人間は同じところがあるとホッとする生きもの。そういう行動はPWSだからってわけじゃなくその年ごろにあることじゃない?」って感想でした。

でもうちも兄はやらないことばかりやるし、たぶんあつやくんのお兄ちゃんたちもしないことをあつやくんはするでしょ~?
PWSの全員が同じとは思わないし、PWSのせいにして片付けてしまうのはよくないとは思うけど、やっぱりPWSの何かが関係あるのだと思ってしまいます。

でも次の話を読んだら、あつやくんにはあつやくんなりの考えでした行動みたいだってわかったみたいですねぇ。
それはそれで原因があればなんとかしようがありそうですね。

原因がわからないのが一番困るから…

私のほうのブログも書かなきゃhappy01

clubうららさん

お久しぶりです♪コメントありがとうございますhappy01

タウルス君も楽しかった日に失敬しちゃったことあるんですね。
そんな事例を聞くとちょっと安心(しちゃいけなかも知れないけど)しちゃいますcoldsweats01
爆弾の気持ち、分かってもらえますか。(^^;
原因があっても事を起こしてからじゃ遅い場合の方が多いじゃないですかsad
「そんな理由でもそこまでする前にちょっとくらい相談して!」って思うことが多い。
お友達のご意見、ありがとうございます。
私も、そんな年頃、私もしてたよ~、って言われることもあります。
でも、なんていうか・・・記事でも書いたように、後からつじつまを合わせる浅はかな部分が事件の大小を問わないときも当てはめそうで怖いんです。
こんな話を他の人にすると、怖がりすぎ!もっと子供を信用しなきゃ!って言われちゃう。
それも分かるんだけど。そうなのかも知れないけど。
ついつい、予防線を張ろうとしちゃう自分がいます。

確かに、この子達は「これはあかん」って分かっても「じゃあ、これもあかん」って繋がらないから一つ一つ経験して覚えるしかないのかも知れないけど。
だからこそ、今のうちにいろいろ経験させるためにもっと距離を置く練習をしなきゃって(例えば学校への単通とか)言われるんだけど。
食欲という欲望から逃れられない病気といわれているPWSのこの子を手放しにする生活なんて考えられないし、それだったら冒険させることがそんなに大事なことかな?って悶々としています。

そうですか。
タウルス君、コンビニでの失敬、同じことはしてないんですね。
あつやもこれでお店の物に手を出さないようになって欲しいな。

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