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2011年10月10日 (月)

あつやとおじいさん

トークン・エコノミー法でダイエット作戦を始めてから、あつやは朝ランニングに行くようになりました。

雨の日以外はちゃんと6時から6時半には家を出て、近所の中学校の外周を走ってくる・・・そんな毎日でした。

それが、いつの日からか6時きっかりに出て行くようになり、(少しでも遅くなると機嫌が悪くなる)なんとなく怪しい・・・って思っていたのですが、ちゃんと毎日時間通りに出て汗だくになって帰ってくるし、運動をしているのは明らか・・・って思って様子を見ていたのですが。。。

ある時、一度帰ってきたのに 「新聞取ってくるわ」 と言って玄関を出たまま帰ってこないときがありました。

新聞を取るなんて玄関を出たらすぐの門扉のポストから取るだけで、姿が消えるなんておかしいこと。

玄関を出るとあつやの姿がなく、辺りを見回しても居ない。

これは明らかにおかしいと思い、しばらくして帰ってきたあつやに問い詰めた。

「一体何をしに行ってたん?」 って。

このやり取り、学校へ行く前の朝だから私のイライラが伝わっていたのかなかなか白状しない。

だけど、その朝の行動といい、それまでの毎朝の行動といい、何か不自然なものを感じていたのでごまかされないでちゃんと聞こうと思って話すまで待ってみた。

そしたら、毎朝おじさんと会ってるって。 coldsweats02

名前を聞いたら 「やまとさん」 って。sweat02

       

あつやの話によると、毎朝そのおじさんと会って河原でキャッチボールをしたり剣道を教えてもらったりしているとか。

       ?? sweat02

     

その話を聞いてからも、あつやは休みの日も関係なく毎日6時に起きて出て行く日々・・・。

私、気になりながらも6時には起きれず、いつもあつやに先を越されてしまっていました。

しかもこっそり出て行くし。 sweat02

だけど、昨日の日曜日やっとあつやが出て行った後に起きて、後を追っかけることができました。

寝起きのままズボンだけ履き替えて、トレーナーを羽織って、帽子をかぶって、とりあえず出て行ける格好で coldsweats01

しばらく歩いていたら、河原からあつやの声が。

その向かいにおじさん・・・というか、おじいさん。

おじいさん、大きく振りかぶってボールを投げてる。振りかぶっているわりにはボールは山なりに飛んで行ってあつや、軽くキャッチ。

今度は剣道をやりだした。。。。と思ったら、近所のおじさんか誰かがそのおじいさんに声を掛けて立ち話。その間、そばで素振りをするあつや。

しばらくしたら、2人が河原から上がってきた! sweat01

これはいかん!と、逃げる私 sweat01

住宅街をクルッと回ったところで、あつやと別れたそのおじいさんとバッタリ対面!

「どうも・・・」 と頭を下げて、 「あの子の母親です」 と、挨拶。

「あの子?ああ、あの子な、障害者なんやて・・・」

「はい。あの子・・・あつやの母親です。」

そう言ってやっと 「あ、あの子のお母さんか」 って分かってくれました。

いや、これがすごく聞き取りにくいお言葉で・・・。見るからに「おじいさん」って感じ。

お話を伺っていると、お元気なときは習字教室を4つ持っていたけど、脳梗塞で倒れたみたで・・・。それでリハビリに朝の散歩をしていたらあつやに会ったらしい。

毎朝、家まで迎えに行っているとか。 coldsweats02

「失礼ですけど、おうちはどちらですか?」 と聞いてみたら、私の腕を引っ張って 「来い」 という合図。

5分ほど歩いていくと、その方のおうちに着いて、表札を見ると 「大和」 って。

ああ、あつやちゃんと表札読めていたんだ・・・。

庭の中まで案内されて、奥さんを呼んでくれました。

(いや、朝早いから遠慮したんだけどsweat01

困った顔で出てきた奥さん、優しそうな物腰。

「いつもお邪魔しているみたいで・・・。すみません。」 と言うと、

「いえいえ、いいんですよ。昨日は淡路島のお土産を持ってきてくれましてね。いい子ですね。」 と、笑顔で答えてくれました。

(そういえばお饅頭一つ減ってたなcoldsweats01

あつやを信用できずにどこかでよそ様にご迷惑を掛けているんじゃないかと思い、今日始めて確認することができました。。。と事情を話したら、

「毎朝、ここに来て一緒に河原で遊んでいるだけ。安心して。」 とやまとさんが言ってくれました。

あつやはきっと毎朝やまとさんに会うことを楽しみにしているので、私がここに来たことは黙っていてくれますか? とお願いして帰りました。

家に帰ったら、テレビの前であぐらかいてゲームをしているいつものあつやの姿。

私の姿を見て 「あ、今起きてきたん?」 って。 

よしよし、ばれてない。scissors

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

あつやって不思議な子です。

いや、不思議・・・というか純粋というか・・・。

やまとさんに会って遊んでいるのも、「遊んであげよう」とか「話し相手になってあげよう」とか、そんな考えはないんだろうな。

きっと、単純に、あつやがただ会いたくて、遊びたくて、日課にできてることが嬉しいんだろうな。

それがたまたま、やまとさんにとってリハビリになっているんですね。

やまとさんはあつやを 「障害者」って言ったけれど、世間的にはやまとさんも「障害者」です。ゆっくりしか歩けないし、言葉も聞き取りにくいし、今は字も書けないんだそうですから。。。

障害のある人を目の前にしたとき、私だったら「上から」になり兼ねない・・・って思うんです。「話し相手になってあげる」「リハビリのお手伝いをしてあげている」、そんな感じ。

でも、あつやといるとそんな自分の考えに違和感を感じるんです。

健常者が障害者を作っているんだな・・・って。

みんながあつやみたいに人と接することができたら、やさしい世の中になるだろうな。

あつやといると、いろんなことに気付かされます。

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コメント

あーー、とってもいいお話です。ありがとう。お母さんも、あつやくんも、ヤマトさんもその奥様も。心がほかほかしました。

clubasamiさん

コメントありがとうございます(o^^o)
つたない文章最後まで読んでくださってありがとうございますσ(^_^;)

あつやとヤマトさんの関係を見守り続けていこうと思います。。。でもだんだん6時が薄暗くなってきました。。。冬は真っ暗ですよね(ーー;)

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