« あつやの周りは賑やか | トップページ | 夏休みも終盤 »

2010年8月15日 (日)

怖い一面

記事に書くのは随分迷ったのですが、素直ないい子でいる反面、こんな一面を持っていることも事実。

PWSであるが故の知的障害・・?

あつやを自立させることへの大きな不安と壁だと感じている部分です。

長くなると思いますが、是非聞いて欲しいと思います。。。

  ...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。

夏休みに入ってからのある日の夕方。

お隣の小1のこうちゃんが 「これ、ポストに入ってた」 と言って手紙を持ってきました。

Imgp1130

○○さんへ

明日の朝の7:30

に公園にこうちゃん1人で

こないとぶっこ殺すよ。

色対 (絶対の間違い) こなかったらこうちゃんを、

殺します。

殺人より

これを見ただけでは誰が入れたかは分かりません。

だけど、筆跡は明らかにあつや・・・。

これを受け取ったところを見てたあつやは、私が聞く前に

「そんな手紙知らん!」 と大声で言いました。

明らかに怪しいし。

こうちゃんに、「これは誰が入れたか知ってるの?」と聞いたら、

「ううん、でもおばあちゃんはあっちゃんだって言ってる・・・」

「そっか。わかった。確かめて後でお話しに行くね。嫌な思いしたね。持ってきてくれてありがとうね。」

と言って帰ってもらい、家に入ると怯えたあつやの姿。

「この手紙、知ってるね?」

「知らんもん!そんなん、書かへんもん!」

「オレ、手紙でそんなん書かへんもん!もっとキレイに書くもん!」

「オレちゃうもん!」

何を聞いても泣きながら知らないの一点張り。

いや、あつやが関わっているのは分かってるんだけど、この状況で問い詰めても絶対に言わないだろうし・・・。

私も落ち着いたもんで、「どうやったら正直に話してくれるかな?」 という方法を冷静に探ってました。

昔はこんなとき、怒りながら問い詰めてたときもありました。

だけどそれじゃあ解決にならない。

ただ、あつやは怒られる恐怖を感じてるだけだと知ってからは、結構冷静。

    いや~、私も結構鍛えられたなぁ、なんて感心。coldsweats01

この時点ではあつやが単独でやったのか、誰かと共謀してやったのか、もしかすると誰かに書かされたのか、誰かをかばって言わないのかなど、いろいろな状況が考えられ、ゆっくりと確かめなきゃいけないと思いました。

でも、ここで話が終わると何やっても許されることを覚えてしまう・・・。

夕食作りをやめてゆっくりあつやと向き合うことにしました。

とりあえず、考えられるのはあつやの他には二人。

いつも近所で遊ぶときはこの子達。

友達の名前を出しても、「知らん!」「知らん!」 と泣きながら汗だくになって否定するあつや。

じゃあ一緒におうちに行って聞いてみよう、って言ったらちょっと反応が変わりました。

でも、一緒に行こうとしない。

「行こう」 と誘うと 「うん」 とは言うんだけど、体が拒否してる。

私もちょっと不安はあったのです。

友達に会っても、口が達者な子ども達は簡単にあつやのせいにするかも知れない。

すごく失礼な解釈なんだけど、やはりあつやの弱いところ。

そこを突いてウソをつく子どももいてるのです。

良いようにあつやを犯人に仕立てられる。

健常の子どもと遊ぶことに不安を感じるところです。

しばらくこのやり取りがあったんですが、私一人で行くことにしました。

「じゃあ、お母さんひとりで行って聞いてくるね。だけど、その子たちが本当に知らなかったら、これはあつやがひとりで書いたってことになるよ?」

そう言ったら、 何か覚悟したのか 「・・・うん」 っていう返事。

2軒ともわりと近所なので、手紙を持ってひとりで行ってみることにしました。

まずは Y君。 いつも遊んでいる公園の横に住んでる小5の男の子。

本人に玄関に出てきてもらうように頼み、出てきたところを「この手紙、知ってるかな?」って聞いてみると、 「ううん、知らない。」 って。

その態度はホントに知らないと感じたので、追求せず

「そっか、わかった。ありがとうね。」

と言って、今度はA君の家へ。

A君はいつもひとりでも公園で遊んでいる小1の男の子。公園に行けばいてるので、しょっちゅうあつやと遊んでいます。

A君にも同じように聞いてみたら、Y君同様全く覚えのない様子。

あつやが単独でやったと確信して家に戻りました。

戻ってみると、覚悟を決めたのか元気なく泣いてるあつや。

「行ってきたよ。Y君にもA君にも会ってきたよ。二人とも全然知らないって。あつやがひとりで書いたんだね?」

って聞いたら、 小さくうなずきました。

正直に認めたあつやを抱きしめながら、

「ウソついてるとき、しんどかったやろ? 正直に話したら楽になったやろ? 大丈夫、謝ったらきっと許してくれるから。一緒に謝りに行こう。」

って言ったら、 ヒック、ヒックしながら 「うん」 ってうなずきました。

「一緒に行くけど、謝るのはあつややで。あつやの口でちゃんと謝るんやで。」

「・・・どうやって?」

「ごめんなさい、や。」

「・・・わかった。」

やっと重い腰を上げてくれました。wobblydash

お隣へ行ったら、おばあちゃんが出てきて、(決して怒っている様子ではありませんでした)

まずは、私からあつやの仕業であることの報告とお詫び、ご家族の皆さんにも不快な思いをさせてしまったことへの謝罪をし、こうちゃんに出てきてもらうようにお願いしました。

そして、出てきたこうちゃんにあつやが 「ごめんなさい」 と謝りました。

話を聞いてみると、その日は日曜日だったんだけどその二日前の金曜日に入っていたとのこと。

夕刊を取り込むときに入っていて、次の日に外で遊んでいるあつやに

「昨日はお手紙、ありがとう」って声掛けたら 「ううん、いいよー」 って応えてたらしいsweat02

なんじゃ、そりゃsweat02確信犯ってもう分かってたんじゃん・・・downdown  ちょっと笑ってしまいましたけどsweat02

そのおばあちゃんは、あつやのことよくわかってくれていて、

「あっちゃんの性格分かってるからね、うちでよかったけど。大丈夫、こうちゃん手紙の意味分かってないしね。でも、一応お母さんに言っておいた方がいいかな、と思って。」

と終始にこやかに話してくれました。

最後にもう一度謝罪してこのことは終わったんですが・・・。

時々あつやは 「なんちゅうことするの??」という行動を起こします。

なんだろ・・・後先なんて考えてない(きっとそのときは想像できてない)突発的な行動。

その悪戯(罪)の重さを全然分かっていない。

あつやの一番怖い部分。

今だったら守れる。

だけど、大人になったらそういうわけにいかなくなる。

悪戯と犯罪の境なんて解かると思えない。

いや・・・、許される悪戯か許されない犯罪かは他人が決めること。

今回だって、「こんなこと書くなんて信じられない!許さない!」と言われれば守りきれるかどうか・・・。

やっぱり、あつやがひとりになった隙は怖いです。 

« あつやの周りは賑やか | トップページ | 夏休みも終盤 »

コメント

記事、読ませていただきました。
どのように表現して良いのか難しいのですが、このような行動がやはりPWSの症状だと言うことは、とてもよくわかります。
難しいですね・・・。
でも、怒っても意味がないからと、冷静にお話しされ、解決へと導かれているhiyoさんのこと、尊敬します。
私たち大人の目の届かないところで、このようなことが起こると、とても心配ですよね。
私も、まだ今は小さいけれど、それでもなぜそれをしちゃったの?と私には理解できない問題行動が見られたりするので、これからのこと、とても心配です。
でも、親がずーっとずーっと(息子が大人になっても)見ていってやれるわけではないし・・・
そう思うと、ますます国とか、地域の助けが必要になってくるし問題行動への対処も必要になってくると思っています。
何か良い方法はないものでしょうか・・・。
私は、理解できない行動にイライラしたり・・・怒ったりしてしまう時もあるので、もうすこし冷静にならなければなと思います。

お隣の方が理解のある方で良かったですね。
普段からhiyoさんが、良いお付き合いをされているからこそ、おばあさんも適切な対応をして下さったんだなーと思いました。

また、書く事に勇気も必要だったでしょうに・・・。
とても今後の勉強になります。
hiyoさんの勇気と優しさに感謝ですheart02
記事を書いてくれてありがとうclover

cloverRINママさん

コメント、ありがとうございます。

大きくなるにつれ、私の目の届かないところで問題行動を起こすので時々怖くなります。
今回もお隣さんが言ってきてくれたからよかったけれど・・・。
もしかすると、私が知らないままでいることもあるんじゃないか?とすごく不安になることもあります。


他人の解釈はそれぞれですから、それにひとつひとつ答えられるか?と言えば私も正直自信がありません。
だからこそ、あまり一般の生活の中で過ごしていてほしくない、「守られている」という環境の中で過ごしていて欲しいと思ってしまいます。
もし、罪を起こしてしまった後では「知的障害があるから」「PWSだから」といういいわけをするなら「分かっているなら何故管理しておかなかったのか?」と言われてしまっても仕方がないことだと思うし。。。
いつもいつも「何かしてやろう」「悪戯してやろう」と思って生活しているわけではないので、ついつい大丈夫と信用しちゃいます。
現に実際大丈夫であることの方が多いのですから。
だからなお、見守り続ける理由があることの理解を広げるのが難しいのは確かです。
親の私でさえ、どう人に伝えれば良いのか分からない。


「教えればわかるでしょ」
「繰り返したら学習するでしょ」
「今回のことで勉強になったよね」
こいう解釈をされたときに辛いなぁと感じます・・。

cloverいちごさん

コメント、ありがとうございます。

今回のことは本当にお隣さんの人柄で救われたと思っています。

だけど、お隣の奥さんは怒っているかも知れません。
ご夫婦と小1、小5の男の子とご主人のお母さんが暮らしていて、対応してくれたのはご主人のお母さんです。
ご夫婦はまだお若くて共働き。
余り顔を合わすことはありません。

もし、私がもっと若い頃だったら、
「子どもであってもこんな内容を書くなんて本当はきっとひどい性格の子どもなんだ、もうウチの子と遊んで欲しくない」
と思っていたかもしれません。

人の解釈はそれぞれですからね・・・。

そう思っている人に
「実は知的障害があって・・・」「PWSの障害が・・・」という言葉はいいわけにしかなりません。

今回も、実は障害があるから・・・というよりも「子どもだからこんなこともするよ」という解釈であるように感じています。

大人に見えるようになったらどうなるんだろう・・・。
中身は変わらないのに。。。

自信なくなりますdowndespair

こんにちは。
記事を書いてくださりありがとうございました。
久しぶりに衝撃を受けました。

対策も何もないですが、
少なくとも今回はお隣のおばあさんとの関係性が
事態を収束させた一因だと思うので、
やはり、日頃から周囲との良い関係、
仲間、理解者を増やすような環境づくりは大切だと思いました。

それから、自分自身、頭に血が上ったら、
hiyoさんの落ち着いた対応を思い出します。

cloverhiroパパさん

コメント、ありがとうございます。


PWSであってもそれぞれ性格も個性も違いますから、もちろんみんながこんなことをするとは思っていませんし、
まだ小さいお子さんのプラちゃんの親御さんにはちょっと刺激が強いかと思うと、正直記事にすることに戸惑いましたが、少しでも伝わるものがあれば・・と思いました。

現実的に、周りの人との関わり・・特にご近所との関わりって結構難しいです。
だって、ほとんどの人が自分以外の家族には興味がないのが現状ですから。
自分の家族と同じようなお子さんがいるご家庭以外との接点なんてなかなか作れません。


ですから、なるべくあつやが居るときには家に居るようにすることを心がけているつもり。。。

それでも、隙を突いてくるんですけどね。sweat02


なるべく放っておかないようにする。対策といえばこれくらいしかできません。

もし、何かしても、「怒っている」「怒られる」と感じると頑なにウソをつき通すので、大丈夫だと安心感を与えながら正直に話してもらうのを待つ、そして悪いことはもうしてはいけない、と教えることが精一杯。
この繰り返ししかできませんが、、、繰り返すしかないんでしょうね。。。


こういう一面もあるのだと知るのは、確かに衝撃でもあるのですが
でも、我が子にも十分起こりうることだと知っているのといないのとでは、とっさの時の覚悟?に違いがあるかもしれません。
(わかっていても、hiyoさんのように冷静に対処できるかどうかはまた別だと思いますが...。)
なので、記事にしていただいてとてもありがたいと思います。

他の方も書いているように、ご近所との日頃の関わりって大事ですね。
大事だけど、難しいですよね。
うちなどはマンションなので、余計に感じます。

ところで、今回のことには何か原因というか、きっかけになることがあったのでしょうか?

cloversuzuさん

コメント、ありがとうございます。

今回の行動は、半分は突発的かな?と思っています。
半分というのは、あつやはサスペンスドラマや刑事モノのドラマが大好きで録画して何度も観ることから、こんな脅迫文も、そこから学んだと思われます。
あと半分は憶測ですが、夏休みになって近所の子どもと遊ぶようになってそれが続いたときだったので、子ども同士の中で嫌な思いをしていたかも知れません。
あつやと遊ぶいわゆる健常者の子の中には、偉そうに言ってくる子がいます。明らかに相手は小学生。でも、中身はあつやの方が幼い。周りの子がどんどん偉そうになっていくのはよくある光景です。
機嫌よく遊んでいるときは気にしないで接しているようですが、野球をしたりしていて、なかなかあつやが上手くいかなかったりしてイライラしちゃうと上から言ってくる言葉に過剰に反応したりします。

やはり健常児と接する時間が長くなると、あつやのストレスは溜まりやすくなります。

そのストレスのはけ口が、たまたま隣のこうちゃんだったかも知れません。
こうちゃんは、あつやに偉そうに言ったりしませんが、「強い子」「弱い子」と判別したときに、あつやにとって「弱いこうちゃん」に矛先をむけたのかも知れません。

地域の小学校に在籍していたときの問題行動は、このパターンが多かったので、考えられるパターンです。

でも、あくまでも憶測。

ただ、書きたかっただけ、というのも考えられないわけではありません・・・。

私もまだあつやには驚かされることがあります・・・。down


う~ん、今回上手く対処できたのは、ただ私が謝り慣れているからだけだったのかも知れませんよ。。。

謝罪しに行くときは謝るに徹することを心がけています。
これは、ダンナの言いつけとこれまでの経験から学んだことです。

絶対に言い訳しちゃいけない。

もし、相手を怪我させて謝りに行くことがあっても、「そっちにも原因があったからうちの子が手を出したのに」って思って謝りに行ってはいけない。謝罪に行くのに原因は関係ない。怪我させたことを謝りに行く、それだけなんだ、って。

謝ることや謝られることいっぱいあったけど、言い訳とか「そっちにも原因が」とか言うと絶対こじれますね。coldsweats01

参考になりました。ありがとうございます。

うちはまだ息子が幼く、彼の仕出かしたことで謝罪に行くという経験はないのですが、この先成長して一人で行動する機会が増えればそういうことももちろん可能性はありますよね。
(健常児でも男の子なら誰でも一度や二度はあるのかもしれませんが...)

悪いことをしたら、それは障害があろうとなかろうと悪いのであって、障害を言い訳にしてはいけないんだろうな とは思っています。
”謝罪のときは誤ることに徹する” も肝に銘じておきます。

hiyoさん、こんにちは。
暑さはまだまだ続くようですが夏休みも今日が最後になってしまいました。

この記事を読んで感想を書きたいけど、書けない状態で時間が過ぎてしまっていました。(うまく書けなそうなのとさぼっていたのですが)

うちも何度か驚かされる出来事がありました。本当に晴天のヘキレキという感じで、ある日突然。原因はやっぱりよくわからない。
でもhiyoさんが上のコメントで書いているように「何らかのストレス」→「弱いものへの攻撃」というパターンだと思うと当てはまります。

hiyoさんはその時の対応され、こうして記事にできて素晴らしいです。私はショックで記事に書くことはできませんでしたから。

普段は人の助けは必要ないし、ないと思われるけど、やっぱり精神的に落ちつける環境と見守りが必要ですよね。

cloverうららさん

コメントありがとうございます。

私も記事にすることは躊躇したんですよ。
だけど、あつやを見ていて一番人に伝わりにくい部分ってこういうとこだなーって思って・・・。
うららさんの言うように、普段は人の助けは必要ないし、ないと思われる。。。だけど実際にはそうじゃない。
問題が起こったときに対応する場合が多い世の中での怖さというか・・・。
あつやを見てると、あつやが言う「わかった」って解釈がずれてるって感じること多いんですよね。
「わかった」って言ってても実は全然わかってない。
「こう言えばこの場は収まる」っていう術だけ学んでいるような気がします。
だからこそ、私も精神的に落ち着ける環境と見守りの必要性をすごく感じます。

この記事で少しでもそれが伝われば・・・と思います。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« あつやの周りは賑やか | トップページ | 夏休みも終盤 »